リスケの相談をするべく、とうとう金融機関の担当者に連絡をすることにした。
なにせ会社の残高が1,719円しかないのだから、私に悩んでいる時間はないのだ。
わかってはいても中々気持ちが乗ってこない・・・。
こんな話で気持ちが乗るわけないだろう。
正直に言えば、電話するのはすごく嫌だった。怖かった。
何を言われるのか?
細かく聞かれるのか?
どうしてこうなったか?
現在の残高は?
回復の見込み等々・・・
考えれば考えるほど、憂鬱になっていった。
喫煙者ならここで一服して落ち着くのだろうが、こんな時に運悪く5年前に禁煙していた。
気持ちを落ち着かす材料がない。時間ばかりが過ぎてゆく。
これは何をしても無駄だな・・・。
私は腹を決めて連絡をする決心をした。
◆日本政策金融公庫
最初の電話が一番怖かった。
まずは日本政策金融公庫から連絡する事にした。
理由は、単純に一番相談に応じてくれそうな気がしたからだ。
電話にでた女性に私は告げた。
私「あの、現在そちらで融資をしていただいている者ですが、返済が厳しくなってしまったので、リスケ?って言うんでしょうか?初めてなのでわからなくて恐縮なのですが、返済についてご相談できればと思いましてご連絡致しました。」
すると、女性の方はすんなりと「担当者に繋ぎますので少々お待ちください。」と言って電話を保留にした。
私の緊張はピークだ。
するとすぐに担当の方が電話にでた。
担当「もしもしお電話かわりました担当の〇〇〇です。」
私は、先ほど女性に話した事と同じことを担当者に告げた。
すると、
担当「そうすると、この先私どもに融資を申し込む際に借りにくくなったりしますがよろしいですか?」
と聞かれた。
私は正直、将来の融資より今のリスケが重要だと思ったのと、そもそも私は元破産者だ。
怖いものなどないのだ。
少なくとも、その時はそう自分に言い聞かせていた。
私「借りにくくなるとはどういう事ですか?」
担当者「やはりお約束通りに返済できなかったという履歴が残ってしまいますので」
というもっともな答えが返ってきた。
私「わかりました。今とにかく早めに資金繰りを改善して、通常通りの返済ができるように戻していきたいと思っておりますのでお願い致します。
と答えた。
すると、緊張していた私にとっては意外過ぎる返答が返ってきた。
担当者「それでは、1年間元金の返済をストップして利息のみ毎月お支払いしていただくという事で、進めてまいりますのでそれでよろしいですか?」
との事だった。
私はビックリした。
ネットなどである程度の下調べはしたつもりだった。
それによると、こちらで資金繰り表などを作成して、返済計画を立て直して交渉する必要がある。
などと書いているページが多かったのだ。
やはり、実際に体験してみないとわからない事は多いのだなと思った。
元金ストップで、利息のみというと毎月の返済は約5万円だったのが、約2千円になるという事だ。
ありがたい。そして図らずも先方から提案いただけるとは。
当然私はありがたく快諾した。
私「ありがたいです。是非それでお願い致します。」
担当者「それでは、送っていただきたい書類を記載したものを郵送で御社に送りますので、内容確認して返送してください。」
私「はい、わかりました。」
担当者「それと、他の借入先の金融機関とも協調となりますので、他行さんにも同様に話をしていただきたいのですが、連絡はまだですが?」
私「はい、まだです。」
担当者「それでは、その他の借入先にも連絡を入れて下さい。その際に日本政策金融公庫には連絡済で、1年間元金返済をストップして利息のみの支払いでお願いしていると伝えるようにしてください。」
私「はい、わかりました、そのように致します。」
担当者「それでは宜しくお願い致します。」
といって電話は終わった。
率直な感想としては、
「あぁ、きっとなれてんだなぁ・・・」と思った。
◆商工中金
メールから2時間後・・・
次は商工中金に連絡をすることにした。
しかし最近の商工中金は正直よくわからなくなっていた。
何がかというと、店舗も少なくなっていて、店舗にATMもないので通帳記帳もできない。
連絡先もよくわからない。
専用のページに「担当者に連絡する」という項目があり、メールできるようだったので、ひとまずメールをする事にした。
そのメールの中に、現状の経営状況とリスケをお願いしたい旨、そして日本政策金融公庫さんにも依頼した旨を記載した。
思ったよりも反応は早く、メールから2時間後には商工中金の担当者から携帯に連絡が入った。
挨拶は割愛するが・・・
担当者「メールの内容は確認しました。それではうちのほうでも他行さんと同条件にて決裁とれるよう進めておきます。うちは他行さんとの協調になりますので、進捗状況は教えてください。」
私「はい、わかりました。ご迷惑おかけして申し訳ありません。」
担当者「それでは決裁とれましたら、またご連絡致します。」
と、いう事で日本政策金融公庫より更にあっけなく商工中金への連絡が終わったのでした。
最後は・・・
◆地方銀行
初めて面談を求められた
こちらの銀行は、私の会社の担当者が転勤してしまったとの事で、面識にない方が担当者となりました。
こちらも挨拶部分は割愛します・・・
担当者「前向きな融資という事ではなくて、あくまで条件変更(リスケ)をご希望ですか?」
私「はい、ご迷惑おかけして申し訳ありません。条件変更でお願いできればと思っております。」
担当者「わかりました。それでは一度お越しいただけますか?」
私「はい、お伺い致します。」
担当者「それでは、お持ち頂きたいものが、履歴事項証明書(会社謄本)、会社の在庫表、試算表もしくは決算後の月別売上表と支出のわかる書類、会社のご実印をご持参ください。」
との事で、私は一瞬戸惑った。
日本政策金融公庫と商工中金のときよりも細かくて一筋縄ではいかなそうだ。
ここで初めて面談が必要になったのだった。
そして順調に思えたリスケ交渉も、地方銀行との面談でまさか流れが変わろうとは思いもよらなかった。
(続く)


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